トレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」において、ブロックチェーン技術とNFC/RFID技術のデジタルペアリングによる日本酒の不正な流通を防ぐ新たな機能開発を支援します

株式会社digglue(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:原 英之、以下「digglue」)は、SBIレーサビリティ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:輪島 智仁、以下「SBIトレーサビリティ」)が提供するトレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」(以下「SHIMENAWA」)において、日本酒の不正な流通を防ぐ新たな機能追加の開発を支援することをお知らせします。新機能は、ブロックチェーン基盤のCorda(コルダ)と、株式会社サトー(本社:東京都港区、代表取締役:小沼 宏行、以下「サトー」)が有するNFC/RFID技術のデジタルペアリングを活用して実現するものです。

2022年4月24日に公益社団法人日本外国特派員協会にて開催された記者会見で発表されたように、本機能は合資会社加藤吉平商店(本社:福井県鯖江市、代表:加藤 団秀、以下「加藤吉平商店」)の日本酒「梵」を代表する「超吟」「夢は正夢」の銘柄から国内初で実導入が決定されました。

■SHIMENAWAでの日本酒の不正な流通を防ぐ新サービス・イメージ

創業162年の歴史を紡ぐ加藤吉平商店の「梵(BORN)」は、国賓歓迎晩餐会や国際行事で数多く採用されるなど、日本の酒文化を代表する日本酒として世界105ヶ国に輸出されて愛されていますが、海外市場においては高級ウイスキーやワインなどの空き瓶が高値で売買され、その空き瓶を使った偽造品の流通が従前より大きな課題となっております。近年では12年連続で輸出金額最高額を更新している日本酒全体も同様の課題に直面する機会が増えていて、加藤吉平商店の「梵(BORN)」も既に数多くの海外各国において偽造品等が確認されています。

そこでブロックチェーン技術とNFC/RFID技術を融合させたデジタルペアリングで、より追跡可能な流通プロセスを構築し、まずは「商品偽造防止」や「ユーザー体験向上」のソリューションとしてSHIMENAWAの新機能を実導入していくことが加藤吉平商店にて決定されました。

※1 ブロックチェーンとは、電子署名とハッシュポインタという耐改ざん性のあるデータ構造を利用し、データの変更履歴をネットワーク上で共有することで、価値の保存を可能とした技術をいい、物理的資産の真正性や品質証明を取引者間で行うことで、信頼性の高いエンド・ツー・エンドのトレーサビリティの実現を可能とします。

※2 NFC/RFIDとは、高速かつ直感的な操作を実現する通信技術とサプライチェーン・マネジメントなどに最適なUHF帯ICタグ技術を併用したもので、物理的資産に固有IDを付すことができ、かつ、その資産にかかる重要な情報などをブロックチェーンに書き込む際の入口としても機能します。

【合資会社加藤吉平商店について】

所在地福井県鯖江市吉江町1号11番地
代表者十一代目当主(代表・グループ最高経営責任者)加藤 団秀(あつひで)
事業概要•万延元年(1860年)創業。それまで両替商・庄屋だった先祖が日本酒製造を始め、代々、「吉平(きちべえ)」を襲名し、現在、十一代目を数える老舗酒蔵です。
•昭和43年(1968年)、日本で最初に当蔵が大吟醸酒を商品として販売開始致しました。
銘柄「梵」(ぼんBO:RN)は、サンスクリット語で“けがれなき清浄”、“真理をつく”と訳され、そしてボーンで未来への“誕生”、“創造”を表しています。
•昭和のはじめ、先の天皇の即位式(御大典の儀)の折に初めて、地方選酒として使われる栄誉を受け、現在では数々の日本国の重要な席で採用されています。
•酒造りの特徴は、伝統的な手造りで、地下、約180メートルの深さの井戸から汲み上げた白山連峰の伏流水を使って、兵庫県特A地区産契約栽培山田錦と福井県産五百万石米を使って、自社酵母で、完全無添加の純米酒のみを造り続けています。
•現在、民間を含めて、海外にある日本国大使館、総領事館など世界105ヶ国141箇所に輸出されていて、海外の国賓やVIPをもてなす日本酒として数多く採用されています。
URLhttps://www.born.co.jp/

■日本酒「梵(BORN)」で先行して導入する銘柄

SBIトレーサビリティは今後もサトーとさらに連携を深め、ブロックチェーン技術とNFC/RFID技術を融合させたデジタルペアリングでSHIMENAWAサービスとして提供可能な機能や価値を増やし、日本酒業界への貢献で「持続可能な開発目標(SDG’s)」や「地方創生」にも通じる取組みに貢献していく予定です。digglueとしても、SHIMENAWAサービスの新機能開発を引き続き支援してまいります。

SHIMENAWAについて

日本には古来より、神の領域と現世を分け隔てる『結界』として、不純なものが入るのを防ぐ役目を担う”しめ縄”という、とても縁起のよい縄があります。
そこでわたしたちのブロックチェーン(注)を活用したサービスは、この”しめ縄”と同じように情報の改ざん(不純なものが入るの)を防ぎ、常に真の情報をお届けする大切な役目を担いたいという想いを込め、サービス名称を「SHIMENAWA」と命名したものです。
SHIMENAWAでは情報や商品ブランドの信頼性をより高める価値をご提供することで、みなさまの安心・安全で豊かな消費生活を支えていくことを目指していきます

(注)ブロックチェーンとは、電子署名とハッシュポインタという耐改ざん性のあるデータ構造を利用し、データの変更履歴をネットワーク上で共有することで、価値の保存を可能とした技術をいいます。

SHIMENAWAロゴ

産地、生産者のブランドを守り、安心・安全な商品を消費者にお届けし、持続可能な社会に貢献する「SHIMENAWA」の循環を家紋のような標で表現したものです。

SHIMENAWAシステム

SHIMENAWAは世界で350社を超える金融機関、規制当局、中央銀行、システムベンダなどにより構成されたコンソーシアムで企業間取引を想定して設計・実装されたブロックチェーン基盤のCorda(コルダ)を採用し、NFC/RFID技術とのデジタルペアリングなどで共有される情報の真正性を担保するシステムで、信頼性の高いエンド・ツー・エンドのトレーサビリティを実現します。
また、ブロックチェーン基盤のCorda(コルダ)を活用したトレーサビリティ・アプリケーションをdigglue、ブラウザベースのウェブ・アプリケーションをITFORCE株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:陰山 光孝)の支援体制により開発・運用し、ブロックチェーン基盤の活用が抱える運用コストにかかる課題を最小化する技術の開発も合わせて実現することに成功しました。
なお、本技術は特許出願中です。

会社概要

名称:株式会社digglue
所在地:東京都新宿区天神町6Mビル8F
代表者:代表取締役CEO 原 英之
事業内容:「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」をパーパスに設定し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けたサービス開発、コンサルティング、システム開発を行うスタートアップ。ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)加盟企業
URL:https://digglue.com/

名称:SBI Traceability株式会社
所在地:東京都港区六本木一丁目6番1号泉ガーデンタワー
代表者:代表取締役 輪島 智仁
事業内容:ブロックチェーンを活用したトレーサビリティ・サービスの提供など
URL:https://www.sbitraceability.co.jp

名称:IT FORCE株式会社
所在地:東京都中央区新川1丁目14番5号金盃第3ビル6F
代表者:代表取締役社長 陰山 光孝
事業内容:システムソフトウェア開発、IoTプラットフォーム/AIエンジンの提供など
URL:https://www.itforce.co.jp/

関連情報

https://www.sbitraceability.co.jp/news/news_20220425.html

株式会社digglue 東京都新宿区天神町6 Mビル8F

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